私だけ学籍番号が、そこに無かった

薬剤師マロンのお薬箱

あのとき、「私だけ取り残された」って思った。

留年が決まった瞬間、世界が止まった気がした——そんな経験、ありますか?

同じように「勉強サボって後悔してる人」へ、私からの熱いエールを込めて。

私はその日、部屋から出られずにいた。

高校も、大学受験も、大学に入ってからの3年間も。

いつもギリギリ、なんとか滑り込みで進級してきた私が、ついに留年してしまった。

ほんま、ギリギリでもどうにかなってた過去の成功体験が、

「私って、土壇場に強いタイプやし?」みたいな、ようわからん自信になってたんやろな。

でも、それって全然誇れることじゃなかった。

「なんとかなる」って、ほんまに思ってた自分が、いちばん甘かった。

気がつけば、いつもつるんでた友達はみんな進級してて。

誰からも連絡は来なかった。

……いや、たぶん気を遣ってくれてたんやと思う。

私が落ちたの、みんな知ってたから。

というのも、私が通ってた某大学薬学部では、

「来年度の進級許可者一覧(学籍番号)」を堂々と掲示板に貼り出すスタイル。

進級できてないことは、一発でバレる。

しかも私は“再試験の女王様”として学年内でも有名人やったから、もう隠しようがなかった。

親には、それなりに怒られたと思う。

でも正直、あんまり覚えてない。ショックの方が大きすぎて。

ただ、一つだけ救いだったのは、

私が落ちたのは「共用試験(CBT)」だけやったってこと。

大学の授業で取らなアカン単位は、進級条件クリアしてたから——

学費200万を再び払わずに済んだ。

マロンちゃん
マロンちゃん

在籍料として月1万円はかかったけど、それでも助かった……マジで

というわけで、私は「休学届」を出して、来年のCBTを受け直すことに。

「次の共用試験は12月……それまで、何しよ???」

そんな空白の時間を埋めるように、

母親のすすめで、パソコン教室に通い始めることにしました。

目指したのは、MOS資格(WordやExcelのやつ)。

マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)は、マイクロソフト社が主催する、Excel・Word・PowerPointなどのMicrosoft Office製品の知識・操作スキルを客観的に評価・証明する資格試験です。

MOSとは

急に暇になった分、バイトのシフトも増やして、時間を有効活用しようと決めた。

「旅でも行こかな〜」と思って、るるぶをパラパラ眺めたり、

気になってた映画を一人で観に行ったり。

「せっかくやし、思い出に残るような旅行でもしたいな〜」と考えていたけれど……

時は2020年2月。

日本は、正体不明のウイルスに怯えていた。

水際対策が議論され、連日テレビのワイドショーはその話題でもちきり。

そんな中、ダイヤモンド・プリンセス号が横浜に到着。

コロナウイルスの感染者が日本に入ってきたと、大ニュースになっていた。

結論として、私の留年生生活は「自宅・バイト・パソコン教室」でほぼ完結することになります。

旅行?ムリムリ。

青春?なんそれ。

でも、この期間があったからこそ見えたものもあった。

それは、また今度、ゆっくり書きたいと思います。

▼まとめると…

  • ギリギリで生きてきた自分が、ついに転けた瞬間
  • 周りが進んでいく中で、ぽつんと取り残された気持ち
  • でも、“留年したからこそできた経験”も、確かにあった

同じように、「やらかした」「止まってしまった」って人へ。

一回休んでもええねん。

落ちたら、そこがスタート地点やねん。

止まったことにも、意味がある。

今はそう思っています。

マロンちゃん
マロンちゃん

留年したこと、ありますか?よかったら、コメント欄で経験を教えてください☺️

わたしはここでMOSを取りました。留年時代に身に着けたMOSの知識が、その後の研究室生活や社会人になってから超役に立っています。就活対策にもおすすめです。↓↓↓↓

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