コロナ禍のドラッグストア勤務を振り返って

薬剤師マロンのお薬箱

この画像はChatGPTが作成しました

私は大学在学中、とあるドラッグストアで約7年間アルバイトをしていました。

コロナ禍という前例のない状況の中、そこで得た経験は今も忘れられません。

もともと私は日用品や雑貨を見るのが好きで、ドラッグストアにはよく足を運んでいました。

その延長で始めたアルバイトでしたが、社会人になる前に「働くとはどういうことか」を肌で学べた場所でもあります。

最初は「できない」からのスタート

私は正直なところ、もともと几帳面な性格ではありません。

品出しの仕事も最初はぐちゃぐちゃで、売り場はガタガタ。よく怒られました。

でも、「棚の端から順番に」「商品を手前に出してきれいに並べる」といった基本を身につけることで、少しずつ褒められるようになっていきました。

マロンちゃん
マロンちゃん

せやけど最初はほんま、何しても怒られてばっかやったわ……。

レジ打ちも、当時はまだ手打ちのレジ。現金も1枚ずつ手で数える形式でした。

覚えるまでは時間がかかりましたが、2年目には仕事も安定し、少しずつ楽しさを感じるようになりました。

コロナの混乱が店を襲った日々

2020年、コロナが広がり始めた頃、最初に店頭から姿を消したのはマスクでした。

いつ入荷するかも分からず、毎日お客様の問い合わせが殺到していました。

店員用のマスクは会社が支給してくれていましたが、それを見たお客様からは、

お客様
お客様

お前らがつけてるマスクを売れ!

と怒鳴られることもしばしば。

マロンちゃん
マロンちゃん

いや、これもギリギリ確保できてるやつやったんやで……。

その後、アルコール消毒液、トイレットペーパーも店頭から消えていきました。

「ひと家族1つまで」とポップを貼っても、何個も持ってくるお客様。注意すると怒鳴られることもありました。

マロンちゃん
マロンちゃん

ていうか、その紙読んでくれたらええだけの話やのにな……。

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消毒液は鎖付き、トイレットペーパーはレジ渡し

消毒液やトイレットペーパーが品薄になってからは、信じられないような光景が日常になりました。

入り口やトイレに設置していたアルコール消毒液が、何者かに持ち去られる事件が頻発。

最初は「まさか」と思っていましたが、消毒液のボトルごと、跡形もなく消えるんです。

やむを得ず、ボトルに鎖をつけて柱に固定するという対策をとるようになりました。

が、それでも諦めない人たちがいて、家から小さな容器を持参し、中身だけをこっそり持ち帰る人も……。

マロンちゃん
マロンちゃん

いや、ほんまやで?スーパーのビニール袋に入れて持って帰る人、実在してたんやから……

同じようにトイレットペーパーも狙われました。

トイレに補充したばかりなのに、すぐ空っぽになる。補充を繰り返してもキリがなくなり、最終的には、トイレ利用希望者にはレジで「必要な分だけ」手渡すことになりました。

まさか「必要な分だけをレジで手渡す」なんて運用になるとは、誰も想像していなかったと思います。でも、そうするしかなかった。それが現実でした。

開店前から押し寄せる人々

朝9時開店のはずが、開店前から列ができるのは当たり前になっていました。

品出しをしている最中にも、店の外からお客様が声をかけてくるんです。

お客様
お客様

お姉ちゃん、10分くらいまけてーな(こんなに待ってるんだから、10分くらい早く開店しろ)

お客様
お客様

私だけ中入れてくれたらええねん

といった声が何度も飛んできました。

確かに気持ちはわかる。けど、こちらもルールを破るわけにはいきません。

それに、下っ端のアルバイトである私にそんな権限はありません。

何度もやんわりお断りしましたが、ある日、強く言い返したことがありました。

若かりし頃の私
若かりし頃の私

「私の判断で勝手に開けたせいで、ここのスタッフ全員がクビになったら、責任取ってくれますか?」

静まり返った列。数秒後、その方は舌打ちをして無言で立ち去っていきました。

マロンちゃん
マロンちゃん

…ま、こういう時ってたいてい、耳が遠くなったふりして聞こえへんフリされるんやけどな。

「日本人の民度は地に落ちてしまったのだろうか」と思った。

この時期、社員でもないアルバイトの私たちにも一度だけ「コロナ手当」が支給されました。金額は5,000円。

マロンちゃん
マロンちゃん

いや、気持ちはありがたいねんけど……それで済むか?って話よな。

いつ自分がコロナに感染するかも分からない、命の危険を感じながら、暴言にも耐えて働いていたあの頃。

ほんの一部の人の行動を見て、「日本人の民度って、どうなってしまったんだろう?」と思う場面も、正直ありました。

最後に

コロナ禍のドラッグストアでの勤務は、決して楽なものではありませんでした。

ですが、混乱の中でもどう対応するか、相手にどう伝えるか、自分の中で多くのことを考えさせられた経験でもあります。

今、振り返るとあの時間は無駄ではなかったと、心から思います。

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